活動履歴

事例検討会

今月はヘルパーを拒否された認知症利用者について

事例検討会を行いました。

 

ヘルパー業務は訪問看護以上に利用者様のプライベートスペースに介入する職種です。

そのため、拒否されるケースが多くあると聞きます。

ヘルパー業務に関してはここでは省略しますが、訪問看護サービスは主に

 

バイタルサイン

日常生活の看護

医師の指示による医療行為

リハビリテーション

医療器具の管理

認知症の看護

精神的支援や療養相談

があります(当事業所の重要事項説明書より一部抜粋)

 

この中にはヘルパー業務と重なる支援があります。

特に多いのが、日常生活への更衣や入浴、食事支援などです。

 

つむぐが行う認知症訪問看護には

認知症の進行状態、それに伴う日常生活への影響を観察します。

そのため、利用者様が訪問に慣れてこられたタイミングで

少しずつ生活物品や冷蔵庫などプライベートスペースへの介入を始めていきます。

 

その看護過程の中で、日常生活への支援を受け入れてくださる方が多くおられます。

慣れてこられたら、日常生活の分野は訪問介護や通所介護にサービスを移行していきます。

これがつむぐの認知症ケアの役割の一つになっています。

 

しかし、このサービスの移行が上手くいかないケースがあります。

そしてそのまま訪問看護が日常生活の支援を続ける事もあります。

 

今回はヘルパー支援が終了に伴い、訪問看護がどのくらい利用者様の日常生活の支援に入るかを議論しました。

 

衣類が汚染している場合は、更衣を促し、介助を行います。

これに関してはごく普通の看護の役割です。

しかし、汚染衣類を洗濯するのかという点です。

 

洗濯や衣類を干すことが困難な利用者様は、汚染衣類を放置することになります。

場合によっては、汚染衣類が溜まっていくこともあります。

汚染時の更衣と洗濯は訪問看護の臨機応変に対応する内容だと意見があがりました。

認知症の単身生活者ならこの対応は必要と考えます。

 

しかし、その他の支援者(ご家族や多職種)からすると洗濯していることに変わりないと言う認識がおきてきます。

買い物もできない場合は、訪問看護が代理で購入することもあります。

 

そしてヘルパー業務を続けてしまうとさらにヘルパーを受け入れなくなる恐れがあります。

また当事者よりご家族が希望をされてくるケースが多く見られます。

 

多職種へのサービスへの移行は当事者よりもご家族への理解が必要になり、理解していただくには、訪問看護の役割以外に認知症の知識と理解が必要と考えます。

 

認知症の拒否行動は何か理由があります。

その理由が分かれば、どの職種や職員でもサービスを受け入れてもらえます。

 

つむぐは認知症利用者にはほぼ全員のスタッフが介入します。

介入技術があれば、複数のスタッフが介入してもおおきな問題にはなりません。

 

日常生活の支援は認知症や単身生活の利用者には必要な支援です。

本来の訪問看護の役割を理解して頂き、サービスを提供していきたいと思います。

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